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2006年9月21日 (木)

プロジェクトX と 日本人

New Yort Timesを見ていると、品質低下に悩む日本人(Japanese Fret That Quality Is in Decline)というMartin Facklerの記事がありました。

記事はここです。(NYTimesに登録しなくても読めると思うのですが)

記事の冒頭の文章が”Perhaps only in Japan could a television series like “Project X” have become one of the most popular TV shows.”で始まっていました。

製造業でのチャレンジ・成功が人々の人気を集める日本という特有な国といったニュアンスで、私はこの表現を理解したのですが。1950年末頃からを日本の高度成長期と呼べばよいと思うのだが、製造業が日本のGDP・経済成長の牽引車であった。原料を輸入して、製品を国内需要と輸出に振り向けた。地形も海に面している島国で、大型船が入港できる港湾建設が可能で輸出入の運賃も安く加工貿易に有利である。今や、日本の自動車メーカーは嘗ての米国自動車産業ビッグ・スリーを脅かしている。

製造業は、今のある程度以上の年代の多くの人にとって、人生の誇りであり、生きてきた証のようなものであると思う。そんな自分たちの身近な人々こそヒーローである。身近なヒーローが活躍してくれるプロジェクトXは、最も共感を憶えるTV番組となっていると思う。

未だ、自動車やエレクトロニクスといった分野で日本が製造業の世界的なトップランナーとして活躍する。しかし、一方で、従来のような製造業がその全てといった時代から変化すると思う。現在、中国は嘗ての日本が経験した以上のスピードの高度成長期の中にいると考える。日本は高度成長を終えたのであり、製造業が無くなるわけではないが、どのような産業構造になっていくのだろうか。

多分紆余曲折があるのであろう。上記のような議論は、10年以上も前から皆思っているよとの反論があるだろう。プロジェクトXの人気がなくなる日を思い浮かべてみた。「プロジェクトXて何が面白いのだろう?」そう思えるようになった時が、製造業を中心とした時代が終わって次の新しい時代に入ったときなのだろうと思った。

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