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2006年11月 4日 (土)

国勢調査から見る高齢化社会

(グラフを多く入れたのですが、読みにくい場合はグラフをクリックするかRSS表示で見て下さい。)

昨年実施された国勢調査の第1次基本集計結果が10月31日に発表されました。参考まで、読売新聞の記事は以下でした。

読売新聞-日本の総人口2万2千人減、減少傾向続く…05年時点

記事中にも、あるのですが、特徴として以下があります。

・ 2005年より減少の日本人口
・ 高齢化社会
・ 外国人人口の増加

1) 人口ピラミッド

今回発表があった昨年(2005年)の国勢調査の人口を年齢・男女別に区分して人口ピラミッドを書いてみたのが、次のグラフです。

Populationpilamid_1

最も人口の多い年齢が男女とも56歳で団塊の世代です。団塊ジュニアと呼ばれるのが32歳前後の世代です。ひときわ少ないのがひのえうまの年に生まれた世代の39歳で男71万人、女70万人です。これは、56歳の人口の61%です。0歳児は106万人ですから、団塊の世代に比べると46%で、半数以下です。団塊の世代が高齢化する一方で、生まれてくる世代はその半分以下ですからすごい高齢化社会がやって来ようとしています。

2) 過去の人口ピラミッド

現在の人口ピラミッドは顔の形のようです。しかし、以下の戦前の1930年(昭和5年)と戦後直ぐの1950年(昭和25年)の人口ピラミッドは三角形でした。

193050poppilamid

1950年の方が、1930年より少し膨らんでいるのですが、細部を見ると戦争の影響が見受けられます。1950年の人口ピラミッドは、4歳前後の世代が少なくて、2歳前後が多い。55年経過してこの世代が59歳と57歳であり、そのまま現在の人口ピラミッドに現れています。1950年と1930年を比べて、1950年の人口ピラミッドは男が30歳前後で少なくなっています。1950年は戦後5年を経過した年です。25歳を中心として戦死した男の数は、人口ピラミッドに現れるほど多かったと言うことと思います。

3) 傾向

上の人口ピラミッドに1970年、1990年と今回の2005年を追加したのが、下の図です。

Pilamidhistory_1

さて、これから何が言えるのか考えてみます。

団塊の世代が1950年、1970年、1990年、2005年と年齢が上昇するに連れて人口ピラミッドの上の層に上昇していますが、人数そのものは、ほとんど変化がない様に思えます。次のグラフは1950年から2005年にかけて、その年齢の人口が10年前と比較していくら減少しているか(例えば、2000年の50歳人口の1990年で40歳人口からの減少)を年率減少率で表したグラフです。なお、2005年は5年前との比較、1950年は20年前との比較です。但し、年率に換算しています。

Populdecm_2

Populdecf

各年齢層の人口減少率は死亡率と読み替えてもほぼ同じです。(厳密には、海外居住者や外国人の出入国があるので、少し違います。)死亡率と考えた場合、60歳までは、ほとんどゼロに近く、年齢が高くなるに連れ死亡率が上がります。1950年の死亡率は1930年からの同一世代の人口減少率ですが、男30歳で少し死亡率が高いのは戦争によるものと思います。

上のグラフからは1970年以降60歳を超える高年齢者の死亡率が下がってきているのが読みとれます。2005年の100歳での人口減少率の低下は計算の都合上100歳以上の年齢層の合計で比較したので、実際より低くなり過ぎています。

4) 高齢化

3)の結果は、高齢化ですが、人口を0歳~25歳、26歳~64歳、65歳以上の3区分で表したのが、次のグラフです。

Populage1

このグラフを見ると65歳以上の人口が多くなったのは、それ程以前ではなく15年前の1990年頃からだったのでしょうか。今後益々高齢化が進むと予想されます。そこで、国立社会保障・人口問題研究所による2002年時点の推計を加えた同じグラフを以下に示します。

Poulage2

総人口が減少する一方で、65歳以上の人口はさほど変わらないと言った感じです。同推計では、65歳以上の人口が最大となるのは2040年。総人口の最大は2004年で、既に減少傾向にある。0歳から22歳人口は1950年から現在まで減少傾向にあります。働き盛りの23歳から64歳の人口は2000年にピークを迎え現在は減少傾向に入っています。

最後に、これら3区分の人口の変化を表したグラフを掲げておきます。女性が働くことが当たり前ではなく不可欠の社会に入ってきたと思います。そして、65歳でリタイヤーではなく、65歳以上の高齢者にも適した働き方を社会が作っていかないといけない時代になってきているのだろうと思います。

Jpopulation

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